レンズの知識

こちらでは、レンズに関する商品知識をご紹介します。

（目次）
・レンズのタイプ（単焦点、累進焦点、多焦点）
・レンズの素材（プラスチックとガラス）
・レンズの設計（球面、非球面、両面設計）
・レンズの薄さ（屈折率）
・レンズのコーティング（反射防止、撥水、耐傷、静電防止）

（予定している内容）
・レンズの色（染色、調光、偏光）
・レンズのオプション（玉型指定加工、プリズム）

メガネを作るためには、まず、お客様の必要とされている目的に応じて、レンズタイプを選ばなければなりません。レンズタイプには、大きく分けて、単焦点と、多焦点と、累進焦点という３タイプがあります。

【単焦点】運転など遠くだけ、あるいは新聞など近くだけと、１つの目的のみを満足させるタイプのレンズです。なお、４０歳未満の方であれば、単焦点レンズであらゆる距離をごらんになれます。

【累進焦点】１本のメガネでかけはずしなく、さまざまな距離にあるものがごらんになれる便利なタイプのレンズです。コンセプトは、遠近両用、中近用、近々用、近方サポートなどの種類がございます。

【多焦点】レンズの下方に手元を見るための小玉がついているタイプです。二重焦点や三重焦点があります。小玉の形は半円型が多いですが、他にも丸や上下半々になっているものなど何種類かあります。

レンズには、大きく分けてプラスチックとガラスの２種類の素材があります。ここでは、それぞれの素材について、長所と短所をまとめます。

【プラスチックの特徴】 ○軽い、○割れにくい、○紫外線をよけることができる、○多彩な色を選ぶことができる、○設計がよいものが選べる、×高温に弱い・温度変化に弱い（耐熱性の高いものもあります）、×傷がつきやすい（傷に強いものもあります）。

【ガラスの特徴】 ○高温・温度変化に強い、○傷がつきにくい。×プラスチックより重い、×割れやすい、×紫外線よけにならない、×色の種類が少ない、×設計の種類が少ない。

同じ単焦点レンズの中でも、いろいろな設計のものがあります。だいたい４つに分類することができます。

【球面設計】 単純な設計なので、リーズナブル。度数が少ない方、カーブの深いフレームには最適です（カーブの深い高品位レンズもあります）。

【非球面設計（ＡＳ）】 すっきり見える範囲が広い、フラットな形状、お顔のラインがナチュラルに見えるという三拍子そろった設計で、当店の一番人気です。

【両面非球面設計】 ＡＳ設計を両面に。すみずみまですっきり見え、さらに薄いです。より美しく、より快適に、より美しくを求める方に。

【カスタム設計】 レンズの度数とフレームに合わせて、最新のコンピュータで一枚いちまい設計し直し、最高の見え心地をご提供するものです。

同じプラスチック、あるいはガラスと言っても、屈折率の違いによって、いくつかの種類があります。屈折率の数字が大きいレンズほど、薄く仕上がります。同じ度数でも半分以下になることもあります。

プラスチックでお選びいただける屈折率の種類
…1.50、1.53、1.60、1.67、1.70、1.74、1.76

ガラスでお選びいただける屈折率の種類
…1.50、1.60、1.70、1.81、1.90

レンズを薄く、軽くするには、フレームの形を小型のものにし、玉型加工オプションをご指定いただくという方法もあり、合わせてご検討いただくことをお勧めします。なお、フレームのタイプによっては向き不向きがありますので、ご相談ください。

コーティングとは、レンズの表面に施された仕上げのことをいいます。レンズメーカーによって、名称は違いますが、次のような種類があります。

【反射防止コート】 光の通りをよくして明るい視界を提供します。また、レンズ表面が光って写真に目が写らないような事態を防止します。レンズに高級感を与える役割も。

【撥水コート】 レンズについた液体や汚れを落としやすくします。軽く拭けますので、お手入れが楽になります。

【耐傷コート】 やわらかなプラスチックレンズレンズの表面を保護し、すり傷をつきにくくします。

【静電防止コート】 プラスチックレンズに発生する静電気を抑えることで、ほこりをつきにくくします。